西洋医学と東洋医学ってどう違うのか?今回はその点についてブログに書かせていただきたいと思います。
西洋薬:効果が早い、副作用が心配、飲み続けないといけない
漢方薬:効果が出るまで時間がかかる、自然のもので副作用が少ない
一般的なイメージはこんな感じなのかな?と思っています。
実際このイメージはおおむねあたっています。
カゼなどの急性の症状の場合は速攻で効果が出る漢方薬もありますが、ご相談いただく悩みは慢性疾患や体質についてのお悩みが圧倒的に多いですね。
東洋医学と西洋医学の考え方の違い
僕は患者様に説明するときもできるだけ分かりやすくするため、水道管に例えてお話しさせていただいております。
肝鬱気滞の頭痛の場合
肝鬱気滞という状態は、簡単にいうとストレスなどで体のバランスをとることが難しくなっており自律神経のバランスが乱れている状態です。
ストレス社会の現代人に非常に多いタイプとなります。 この場合、肝鬱気滞という水道管状態(体質)のために、頭痛という水道トラブルが起きております。
西洋薬の場合、頭痛という水漏れに対して痛み止めで穴をふさぎます。
頭痛の痛みにたいして即効性のある治療です。
肝鬱気滞となっており、水漏れが1か所できた水道管です。水道管状態がよくないと新たな水漏れが出来る可能性が大きい。もしかしてもう出ている?
肝鬱気滞という状態になってしまった水道管に起こりやすい水道トラブルの一例です。
西洋医学では、肩こりに筋肉をほぐす薬(筋弛緩薬)、不眠に睡眠薬、高血圧に降圧剤、不安に抗不安薬、生理不順にピルといった形で治療が行われてまいります。すべてにおいて即効性があることがほとんどです。
漢方薬などの東洋医学ではどんな事をする?
ズバリ、水道管工事です!!
そして、あなたのお体にたいしてオーダーメイドの工事を施すのが東洋医学です。
使う漢方薬やツボも一人ひとり異なります。
徐々に行っていく工事には時間がかかります。その為効果が出るまでに時間がかかります。
その代わり、しっかり工事が完了すれば色々な症状が良くなり辛い思いをしなくても良い水道管(体)作りが可能になるわけです。これが体質改善です。
自然のものでゆっくりと改善していくため、副作用は出にくいです。
もちろ副作用ゼロではないですよ。
僕は漢方薬剤師でありますが、西洋薬より漢方薬が優れていると必ずしも思っていません。
あなたの辛さがなくなることが一番大事です!
今辛いことがある方は西洋医学での治療で抑えながら、東洋医学での体質改善をしていく良いとこ取りをお勧めします。
その他の水道管パターン例
①年齢とともに弱くなる腎虚
腎というのは生命力の貯蔵庫。年齢とともに経年劣化しやすい特徴があります。加齢によるお悩みで多いのが特徴です。腎虚の工事は年齢とともに弱くなるものを逆行して良くしていくため時間がかかりやすい特徴がございます。
②胃腸が丈夫ではない脾虚
漢方でひというのは胃腸機能です。脾の働きで大事な働きは体のパワーである気血を作ることです。脾虚では胃腸症状の他、気血が不足して体力不足になりやすいです。
ここではほんの一部の紹介となりますが、体質である水道管状態は様々なものがあります。
色々なタイプを複合していることも多くございます。
弁証という体の診方
あなたのお体全体をみて、どんな水道管になっているから辛い症状があるのかを見極めるのが東洋医学の弁証と言われるもの。しっかり、弁証するためにしっかり時間をかけて相談するのが漢方薬局です。症状だけでは薬を決められないというのはこのため。
弁証の上でどんな方法で良くしていくのか、どんなものを使って良くしていくのかを検討していきます。誤った工事をせず、適切な工事が出来れば副作用が出にくい治療になります。
そして、定期的に工事の進行具合が順調かどうかを見ていくために定期的にご相談させていただく。
東洋医学にも色々な流派が存在します。私は中医学の漢方薬局、日本漢方の漢方薬局、鍼灸院併設漢方薬局で努めた経験があります。診方や治し方はそれぞれですが水道管工事という点については、基本的には同じではないかと思います。
東洋医学と西洋医学の良いとこ取り!であなたが健康になって辛い症状から解放していただければと思っています。種々の色々なお悩みで困っている方にも東洋医学はおススメ。
辛いお悩みがある方は是非、東洋医学の専門家へのご相談をお勧めいたします。
悠伸堂の相談はご来店、お電話、Skypeで可能ですが、一人ひとりしっかりご相談させていただくため予約制とさせていただいております。(ご予約のページ)
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