漢方的にみた冷えと不妊症の関係

かなり暑い日が続くようになり過ごしにくくなってまいりました。

その一方で冷房もきついところが多く、冷えを感じる方も多いですね。

女性の7割は冷え性なんて言われております。

冷えのある方は、お子様を授かりにくいのか?

答えは、お分かりですよね。授かりにくくなります!!

理由は、冷えると子宮・卵巣の血流が悪くなりやすく良い卵が育ちにくく、着床しにくくなるなるためです。

子宝に恵まれるためにも、冷えがなくなるのはとーーーーっても大事です!!

ご相談している患者様の冷えが改善されると「ご妊娠に一歩近づきましたね!!」って言っちゃいます。

そこで中医学から見て、冷えと不妊の関係を書いていきたいと思います。

まず、東洋医学でいう五臓六腑のうちご妊娠に大切なのが肝・脾・腎の3蔵です。

五臓六腑全部大事ですが、中でも大事なのがこの3蔵!

おおまかな五臓①おおまかな五臓②
で簡単に五臓について説明させていただきました。

肝・脾・腎の3蔵全て冷えに直結します!

の働きがよくないと
気血のめぐりが悪くなり、子宮卵巣への栄養が行き届きにくくなってしまいます。
末端が冷えるタイプに多いですね。巡らなくて冷えるということは、子宮や卵巣でも同じことが起こっている可能性が高いです。
子宮内膜の質も低下しやすいです。
当帰や紅花、香附子、柴胡、木香などを使ってめぐりを整える必要があります。

の働きがよくないと
体のエネルギーや栄養分である気血が上手に作れなくなります。
いわゆるパワー不足ですね。疲れやすい、下痢しやすい、便秘する、食後眠くなるなどある方の冷え性。
こうなると、卵の発育がわるくなったり、子宮内膜の育ちが悪くなることもあります。
こういうタイプの方には、人参、白朮、茯苓、甘草、大棗などを使って原料調達を上手にします。

の働きがよくないと
腎は体のそこから温めるボイラーの働きがあります。
そして、生殖をつかさどり子宮や卵巣機能、卵の質、女性ホルモンの力と関りが深いです。
お尻周りや下半身が冷える方に多いタイプです。
この場合は、地黄、イカリ草、益智、鹿角膠、附子、などを用いて温めるパワーをつける必要があります。

肝・脾・腎のどこかに異常があると冷えと不妊につながることをわかっていただけたでしょうか?

冷えに対する西洋医学の治療は限られております。冷えは漢方が得意とするところでございます。
子宝相談に限らず、お気軽にご相談ください。

愛知県岡崎市の子宝相談が得意な漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)