ブシャール結節の痛みが楽に!中医学の痺証の考え方。

ヘバーデン結節、ブシャール結節 

変形性関節症の一種であり、手指の関節に結節(コブ)ができる。腫れる、痛む、曲がらない、関節が変形するといった症状が出ます。
症状が出る部位によって名前が変わります。第一関節にできるとへバーデン結節と呼ばれ、第二関節にできるとブシャール結節と呼ばれます。現代医学の治療では、痛み止めやテーピングといった保存的な治療の他に関節固定手術、棘切除術といった治療があります。
へバーデン結節やブシャール結節はリウマチに似ていますが異なる病気です。東洋医学では病名で治療法が決まるのではないため、へバーデン結節、ブシャール結節、関節リウマチだからと言って考え方が変わることはないです。漢方薬では痺証として考えて治療いたします。

痹証とは

痹証とは、筋・筋肉・骨関節などの疼痛、腫脹、しびれなどを主症状とする病証。
風寒湿痹、熱痹、虚痹に分類する。

風寒湿痹証

痹証のなかでは風寒湿の3邪により気血の運行が妨げられて起こるものが多い。そして風寒湿痹は風・寒・湿の邪気のバランスにより痛痹、行痹、着痹3つのパターンに分けられる。

①痛痹

寒邪が一番強い風寒湿痹。固定痛、温めると良くなる、冷やすと悪化する、熱感がない、赤みがない、痛みが強い特徴がある。この場合では附子など温めて流れを良くする働きのある生薬を使う必要がある。

②行痹

風邪が一番強い風寒湿痹。風邪の性質の遊走性が鑑別のポイントで痛いところが変わる遊走痛、悪風、冷風に当たると悪化する特徴がある。この場合は、防風や麻黄などの袪風作用のある生薬を用いる。

③着痹

湿邪が一番強い風寒湿痹。形があり重みがある湿邪の特性が鑑別のポイント。局部の腫脹、重だるさ、固定痛、雨天での痛みの増加、飲酒での悪化などがある。この場合は薏苡仁などの湿邪を取り除く生薬を用いる。

熱痹

風湿熱の3邪による痹証。局所の発赤、熱感、冷やしたり冷シップで良くなる、腫脹を伴う。この場合は石膏などの生薬を用いて熱をとる主薬を用いる。

虚脾

必要な気血の不足により、痛みや痺れを感じる痹証。疲れると悪化し、激しい痛みではないことが多く、病程が長いことが多い。
足りないものが何かを鑑別し不足している正気を補うようにする。

大きな分類とおおまかな治療方針は上記のようになります。患者様のご様子に合わせて、適切な漢方薬を調合いたします。部分ごとに効きやすい生薬などもあります。

症例

60代女性。
3年前にブシャール結節と診断され、いくつか病院に行ったが治療法がないと言われていた。
ここのところ悪化傾向にあり、左手の指3本は腫れて曲がらず何もしなくても痛みが常にある。

着痹と弁証し適切な煎じ薬をお渡ししたところ、2週間後には少し腫れはひき、痛みは軽減し何かが触れなければ感じなくなった。患者様の感覚としては痛みの程度は最初を10とすると現在は5~6くらいとの事。

西洋医学、現代医学でうまくいかない病気も多々あります。そんな時、東洋医学での治療というのも検討していただきたいです。
表から見たら難しいけど、裏から見たら簡単なんてことも多くあります。

この患者様はまだ痛みもあり、曲げることが出来ない状況ですが更に良くできるように僕も努めてまいります。そして、患者様が痛みから解放できればと思います。

愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂

 

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