アトピー性皮膚炎の脱ステロイドを応援!ステロイドのデメリットを解説!

アトピー性皮膚炎で悩む多くの方が使っているステロイド。

症状は良くなるけど、使い続けることが心配。副作用が心配。

そういった方が悠伸堂にお越しくださいます!

ステロイドは必ずしも悪い物とは思ってないですが、ステロイドを使わないでいられるのが絶対に良いです!

僕は日々の相談においてステロイドを断ち、根本的にお肌を出来るように努めております。

今回はこのステロイドについて書いてまいります!

そして、ステロイドなしでもアトピーが嘘だったかのように良くできるようにサポートしてまいりたいと思います。

ステロイドとは

ステロイド=薬というイメージがある方が多いのではないでしょうか?

誰もが日々体内で分泌しております。

元々は副腎皮質で作られるホルモンの働きから作られた薬がステロイド薬です。

様々な疾患に幅広く使われており、塗り薬以外にも飲み薬、吸入薬、注射など様々なタイプのものがあります。

そして、塗り薬は作用の強さも分類されております。

強さごとの分類

Weak(弱い)、Medium(中等度)、Strong(強力)、Very Strong(かなり強力)、Strongest(最強)
の5段階で強さ分類がされております。

それぞれ代表的な薬名を挙げております。

Weak(弱い)

プレドニゾロン(プレドニゾロン)
など

Medium(中等度)

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(リドメックス)
ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド)
クロベタゾン酪酸エステル(キンダベート)
アルクロメタゾンプロピオン酸エステル(アルメタ)
デキサメタゾン(オイラゾン)
など

Strong(強力)

デキサメタゾンプロピオン酸エステル(メサデルム)
ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロンV、ベトネベート)
デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ)
フルオシノロンアセトニド(フルコート)
など

Very Strong(かなり強力)

モメタゾンフランカルボン酸エステル(フルメタ)
ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート)
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロン-DP)
フルオシノニド(トプシム)
ジフルプレドナート(マイザー)
など

Strongest(最強)

クロベタゾールプロピオン酸エステル(デルモベート)
ジフロラゾン酢酸エステル(ジフラール、ダイアコート)

(参照:今日の治療薬2012)

ステロイドの効果

簡単に言うと炎症を抑えて、過剰反応している免疫系を抑制する働きです。

ステロイドの使用のメリットはめっちゃ効くことです!炎症を抑えるスピードが速いです。

①抗炎症作用
炎症を促す物質の産生を抑える。

②細胞増殖抑制作用
炎症反応を引き起こす細胞の増殖を抑える。

③血管収縮作用
炎症部の血管を収縮させることで、患部の赤みを鎮める。

④免疫抑制作用
抗体の産生を抑制して、免疫機能を低下させる。
アトピーでは免疫反応が過剰となるアレルギーを起こしております。

ステロイドの副作用と問題点

これから、色々と掻い摘んでここでは書かせていただきますが、僕のアトピー治療の考え方のもとになっているのが、安保徹先生の論文です。もっと詳しく知りたいという方は是非ご覧になってください。

(参考:体調と免疫系のつながり アトピー性皮膚炎患者のためのステロイド離脱(治療、 82, 6, 1794-1803, 2000)

副作用

細菌・真菌・ウイルスなどの感染症、魚鱗癬様皮膚変化、多毛、皮膚萎縮、下垂体・副腎皮質系機能の抑制、成長抑制などがあげられます。

イメージとしては皮膚のバリア機能やお体を弱らせてしまうのが副作用です。

お子様に多いアトピー性皮膚炎、成長を妨げてしまう可能性があるのも心配なところです。

更なる問題点

免疫反応とステロイド

アトピーは成熟できず未熟な皮膚が出来てくる病気です。そして様々なアレルゲンに反応してアレルギー反応を起こして、それが炎症になる疾患です。

下の図はアトピーなどのアレルギー疾患や感染症などの免疫力の低下をイメージした図です。
アトピーではアレルゲンに反応して、免疫反応が過剰に起きている状態です。そこでステロイドを用いて、免疫反応や炎症を抑えてまいります。この働きが正常範囲で収まればいいのですが、長期使用で正常を下回り弱めてしまう。これがステロイドのデメリットです。

現代医学のアトピーのガイドラインでは、ステロイドを用いて日常生活に支障が出ないことを目標にしております。
場合には予防的なステロイドの使用をすることとされております。

その為、アトピーでステロイド治療をしている方は長期での使用が必要となってしまうのです。

ステロイドが炎症を増加させる

ステロイドの体内での代謝産物である酸化コレステロールが炎症の原因となり、アトピーだった症状と異なる炎症を引き起こすことが示唆されております。そして、炎症が出る部位もステロイドを塗っていなかったところまで広がることも報告されております。

そして、新たな炎症を抑えるためにステロイドが増えるというサイクルになってしまう。

自律神経のバランスを乱す

自律神経は体のバランスをとる神経です。気持ちのバランスのも大きくかかわります。
ステロイドの長期使用をしているとこの自律神経が乱れます。

その結果、不安や絶望感、うつ状態などに繋がります。

僕はアトピーの患者様の多くが気滞という自律神経の乱れが起きており、自律神経のバランスを気にしながら治療しております。

当初これは、痒みや外見的なコンプレックスなどが原因ではないかと考えておりましたが、ステロイドの使用というのも原因になっているんですね。

お子様のメンタルの事となるととても心配ですね。

そして、ストレスの影響よる更なる体調不良を引き起こす可能性も大きいです。

ステロイドをやめるとどうなる?

リバウンドを起こします!ぐっと症状が悪くなります。

大体1~2か月続きます。これはステロイドが完全に体から抜けるまでの時間です。

安保先生の論文に画像もありますので、写真を見たい方は是非そちらもご覧ください。

悠伸堂では根治を目指しております!漢方を飲みながら酷くなったらステロイドを塗るなどではなく、できればステロイドもなく完全に良くなることをお手伝いしたいです。

もちろん患者様やご家族の意向もありますので強制はしておりませんが、何も使わなくても良いという状態が根治なのでそれを応援したいです。

漢方薬で出来る事

安保先生は脱ステロイド後に乾布マサツ、屋外運動、部屋の換気(有機溶剤を出す)、ハウスダストの除去、食事の注意(肥満の改善、甘い物のとり過ぎをなくすなど)などで面白いように良くなると記載しおります。

それに加えて僕は漢方薬も有効だと考えております。

これまで多くのアトピーの患者様の相談に従事しておりましたが、脱ステロイドができて根治出来た方も多く見えます。

徐々にステロイドを減らしていき、調子の波はあるが根治に近づいていく。

リバウンド症状も少なくできていたのは、漢方薬にも炎症を抑える働きのある生薬があり、自律神経のバランスをとるのを手助けできるなど体質を整え皮膚を作る力を高めることが出来たからだと考えております。

先ほどもおっしゃいましたが、患者様の意向が一番です。

症状を抑えるステロイドをやめるのに勇気がいります。

西洋医学のガイドラインではステロイドを使いながら付き合っていく病気とされているアトピーを根本的に治したいという方は是非悠伸堂にご相談ください。

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