妊活中の皆様、基礎体温は測られていますでしょうか?
基礎体温は排卵日や生理日を予測するためだけではなく、お体の状態を知るのに役立ちます。
私たち漢方薬局では、病院などと同じようにエコーで卵の大きさを見たり内膜の状態を見ることもできません。
ましてや血液検査でホルモン値を図ることなんて出来ません。
ホルモン値やエコーの所見は患者様に見せていただける方は参考にさせていただいておりますし、どういった状態か説明をさせていただいておりますが。
なので、私たちは基礎体温をエコーを見るかのようにしっかり見ています。
読み取れる情報が非常にたくさんあります。
基礎体温を測ることがストレスになってしまうという方も見えます。
毎朝眠い中測るのが億劫。体温が下がって生理が来ると思うと憂鬱。BBTが不安定なだから測りたくないなど。
お気持ちわかります。
基礎体温を良くすることが目的ではないです!ご妊娠することが目的ですね。
基礎体温が整うとご妊娠しやすくなりますが、パーフェクトにならなければ妊娠しないという事ではございませんし。
お体の状態を知るツールとして是非図っていただく事をお勧めします。
今回書かせていただくのは基礎体温がガタガタしている方の漢方の考え方です!
長い前置きさせていただいたのは、ストレスを感じやすい方の基礎体温(BBT)がガタガタしやすいからです…..
ガタガタしている基礎体温
波動が激しくガタガタしている基礎体温です。
原因
①ホルモンバランスが乱れている
②生活が不規則
③測定時間が一定しない。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンの分泌は自律神経により支配されています。
基礎体温もエストロゲン、プロゲステロンなどの女性ホルモンにより2層になっております。
ストレスなどで自律神経が乱れ、ホルモンバランスが乱れると基礎体温のガタガタにつながります。
体を動かしたり、ストレスの発散を心掛けてください。自律神経を整える、紅茶やミント、柑橘類など香り豊かなものもおススメ!
漢方薬としては体のバランスをとる「肝」の働きを整える柴胡、香附子、木香などを用います。
漢方薬を飲まれて基礎体温のガタガタが減って安定してくる方は多いです。
高プロラクチン血症の方も基礎体温がガタガタしやすいです。
プロラクチン(PRL)は乳汁分泌ホルモンと呼ばれ母乳を分泌させるためのホルモンです。授乳中は卵が成長せず、生理が止まるのもプロラクチンが高いためです。プロラクチンが高いと良い卵が育ちにくくなってしまいます。
高プロラクチンの基準は一般的に30ng/ml以下とされていますが、良い卵を育てるためには15ng/ml以下が好ましいです。
漢方的にはホルモンバランスに影響を与える、「肝」や「腎」を整える事が必要な場合が多い。その他、回乳作用がありプロラクチンを低下させる麦芽などを合わせて服用していただく場合も多いです。
プロラクチンの値も漢方で改善する人多いですよ。
生活が不規則
不規則な生活が自律神経のバランスやホルモン分泌に影響を与えてしまいます。
特に睡眠不足では女性ホルモンがしっかり分泌されなくなるといわれております。
睡眠のゴールデンタイムは22時から2時です。なかなかお忙しく22時に寝れる方は少ないかと思います。
規則正しい生活を心掛け、4時間あるゴールデンタイムのうち2時間は使えるよう日が変わる前に寝るようにしましょう!
測るタイミングが一定しない
基礎体温の測り方は5時間以上睡眠があった時、起き上がる前に枕元に置いておいた婦人体温計で測る。
寝不足や途中で起きてしまうなどで体温が高くなります。図るべきタイミングで計るようにいたしましょう。
基礎体温で分かることと測定方法
まとめ
基礎体温(BBT)のガタガタは自律神経の乱れによるものが多い。
ストレスをためないこと、規則正しい生活を送ること、睡眠をしっかりとることが生活では大事です。
ガタガタの原因になるお体の状態は肝や腎など漢方薬で整える事で良くなります。
愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)