こんにちは!悠伸堂薬局のイクゾー先生です!
出来るだけ漢方をわかりやすく伝えたい。イクゾー流の更新!
今回は気について書きたいと思います。
『気』ってどんな時に使いますか?
「元気」「気持ち」「やる気」「気合」「空気」「合気道」「孫〇空の気」などなど上げればきりがないです。
『気』が使われている言葉は基本的に中医学の気と通ずるものがあります。
1.中医学の気
中医学では生命活動を維持するために、体を構成したり栄養を与える物質を「正気」といいます。
正気には、「気」「血」「津液(水)」などがあります。他には精、神などあるのですが、気血水が基本です。
ここで、問題なのは「正気」に「気」の文字が入っていて混乱しやすいところです。体にとって必要なものを正気と良い、その中に気血水の「気」が含まれているんです。
中医学では、「気」って何か?気は世界を構成する基本物質であり、これらが運動変化することで森羅万象が引き起こされるといいます。スケールが大きすぎて意味が分からない方が多いのではないでしょうか?色々な活動の原動力になると考えていただければ大丈夫ですよ。
空気中にも気は存在します。呼吸いなくては体を維持できないですもんね。ちなみに大気中の気は精気と中医学では呼びます。
気は「血」や「津液」と異なることは形がないことです。ある意味、哲学的な認識となります。
気をイクゾー流で一言でいうと「エネルギー」です。そして、「電気」とイメージしてください!
2.中医学の気の働き5つ+α
先ほど書かせていただいた「電気」のイメージを持ちながら読んでいただければと思います。
①推動作用(気はものを動かす)
血や津液(水)を推し進める働きや臓腑・経絡などの内臓機能を促進する働き。
気は電気とうことでブルドーザーをイメージしてください。強引かもしれないですが、ガソリンを燃やして電気に変えているということで許してください。
推動作用は血や津液がめぐるらせるだけでなく、内臓や経絡の働き身長が伸びるなども推動作用によるものです。汗や尿、便なども気の推動作用により排泄されております。
推動作用の失調では末端の冷え、むくみ、胃腸の動きが悪い便秘をはじめ血・津液の停滞や臓腑の機能停滞は気の推動作用の失調の可能性があります。
②温煦作用(気は体を温める)
体を温めて体の機能を支える。温まることで、血や津液もめぐりやすくする。
気は電気をイメージ!!電気はあっためるのに皆様お使いですよね?
電気ストーブやこたつ、IHも電気ですね!他にもたくさん!
低体温の方や冷え性の方、朝エンジンがかかりにくい方、お腹を触るといつも冷たい方などは気の温煦作用の失調の可能性があります。
③固摂作用(気は過剰な排泄、出血を抑え、内臓の位置を保つ)
固摂作用は簡単にいうと必要なものを留めておく働きです。
気は電気でイメージ!ということで改札をイメージしてください。改札も電車のドアもちゃんと動かないと制御できずパニックおこしちゃいますね。
留めるためにも電気の力です。
何を留めるのかというと、血、汗、尿、精液、帯下などがあります。また、内臓の位置を保つ働きも固摂作用によるもの。
内出血しやすい、生理周期が短い、汗をかきやすい、頻尿、尿漏れ、おりものが多い、胃下垂、脱肛、子宮下垂などの方は固摂作用が失調した気虚の可能性があります。
④防御作用(気は外邪の侵入を防ぐ)
防御作用を簡単にいうと免疫力ということですね。
気は電気でイメージ!ということで、これはかなり強引ですが空気清浄機とイメージしてください。イオンなどの電気の力でウイルスや花粉に対処するってことで許してください。
防御作用は侵入を防ぐのと、入ってきた邪気を追い出す働きです。
カゼを引きやすい、寒気を感じやすい、アレルギー体質、免疫力が弱っている方は防御作用が低下しているかもしれないです。ちなみに体温が1度下がると30%免疫力が落ちるなんて言われております。
⑤気化作用(気は物を変化させる)
気化作用は色々な物質を変化させる働きです。
イメージとしてはIHクッキングヒーターとしてください。水は水蒸気に変え、たんぱく質を編成させます。
気の気化作用では、食べたものから気や血や津液を作り出す働き、正気(気・血・津液・精)の相互の変化させる働き、不要物から汗や尿や便を作る働きなどがあります。
食べても太れない方や不要な水がたまってむくむ方は、汗が出ない方は気化作用の低下かもしれないです。
+α 栄養作用 (気は栄養にかかわる)
体全体に栄養を与える働きです。
水耕栽培のランプとイメージしていただければ良いかなと思います。
何故+αかというと私は直接栄養を与えるのは血や津液だと考えています。栄養を与える血や津液を作るのも気の気化作用であり、運ぶのは推動作用ということで栄養を与えるのに気も関与しているという考え方です。その為+αにさせていただきました。
日本漢方では陽気と陰気という考え方をしますがそれを書くと複雑になってしまうので、イクゾー流では+αの扱いとさせていただきます。
3.まとめ
気はありとあらゆるものを構成する基本物質で人の体においても非常に大事なもの。
人体を構成して、生命活動を維持するために欠かせないエネルギーのようなもの。
イクゾー流では電気をイメージする!動かすブルドーザー、温める電気ストーブ、留める改札、ウイルスなどに対処する空気清浄機、物質を変化させるIH、育てる水耕栽培機とイメージしてください。
そして、スーパー〇イヤ人をイメージしてください!熱そう、巡りよさそう、風邪ひかなさそう、不要物たまらなそう、簡単には血がでない!僕はこのドラ〇ンボ〇ル大好きです!画像たくさん使いたかったですが、著作権等怖くて使えませんでした。
本当は悠伸堂の待合スペースに置こうかと思ってたのですが、僕が仕事できなくなりそうでやめました。
そんなことはどうでも良く、次回のイクゾー流では「中医学の気 第2弾」気の生成と気の異常について書かせていただきます。
最近忙しくなってきてなかなか書けていないですが、頑張って書きます。
愛知県岡崎市の漢方薬局│悠伸堂(ゆうしんどう)
イクゾー先生
薬剤師・国際中医専門員A級ライセンス
大学を卒業後、東京都の漢方薬局にて本場中国の医師である中医師に従事しながら中医学を学ぶ。
東京・名古屋の漢方薬局大手2社にて多数の患者様の漢方相談に従事した後、地元の愛知県岡崎市で漢方専門薬局を開局した。これまでの経験を生かし、「岡崎を漢方で元気に!」をモットーに地域の健康管理に貢献いたします。
悠伸堂薬局
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