新型コロナウイルスに漢方薬が有効?SARSで有効だった中医学!

新型コロナウイルスが連日報道されております。

日本では25名の発症が厚生労働省から発表されております。
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について

これを見ると世界中で感染者が出ているのが分かります。

新型コロナウイルスとは?

かぜの原因になるウイルス

かぜをひいたことがない方はほぼいないのではないでしょうか?

かぜは一般的に咽喉部の感染症ですね。そして原因の80-90%がウイルスと言われております。

抗生物質はウイルスには効果がないため、かぜに抗生物質はあまりよくないといわれるのはこの為ですね。

原因となるウイルスに多いのが、ライノウイルス、コロナウイルスが多く、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが続きます。

そうです。普段のかぜの原因になっているコロナウイルスが新型となって襲ってまいりました。

免疫ができにくいのは変異の為

RNAウイルスという種類のウイルスです。RNAをゲノムとして持つウイルスです。

RNAウイルスにはインフルエンザ、RSウイルス、ノロウイルス、風疹、麻疹、C型肝炎などがあります。

小難しい話はおいておいて、インフルエンザがなぜ流行るのかというとRNAの遺伝子配列がすぐ変異してしまうからです。

RNAウイルスは遺伝子変異が起きやすいという特徴があります。

少し変化していると人間の体の中では別物になってしまいやすく、完全なる免疫の獲得が出来ないという風になってしまいます。

なので毎年、遺伝子タイプをあらかじめ予測しておいたワクチンを打つという流れになるわけです。

新型コロナウイルスは遺伝子変異により強力になってしまった風邪の原因ウイルスというわけです。

SARSもコロナウイルス

2002年に流行し、致命率9.6% 死亡者数774名という驚異のウイルスが32か国で発症しました。

SARSウイルスは重症急性呼吸器症候群コロナウイルスと言われるコロナウイルスです!

2015年に中東や韓国ではやり致死率35.6% 死亡者数790名のMARS。

MARSウイルスも中東呼吸器症候群コロナウイルスと言われるコロナウイルス

予防が大事

予防をすることが何より大事!

SARSは最終的に8月まで続きましたからね。

今回の新型コロナは致死率は高くなさそうですが、日本に上陸しなかったSARSとは違い、もう上陸していますからね。

SARS当時は中医学の治療効果がかなり良く改めて中医学の評価が上がるほどだったそうです。

治療の初期においては金銀花、連翹などの清熱解毒薬を中心にした処方が提案されたりしております。

予防のための中医処方なども専門の提案されておりました。

金銀花や連翹などの清熱解毒薬を柱にした処方が多いです。

中国での新型コロナ(COVID-19)に対する漢方の効果や漢方薬選定の考え方も書かせていただきました。

中国で双黄連口服液が売り切れる

先日、双黄連口服液が今回の新型コロナウイルスに効果があると中国で報道されると一夜で売り切れてしまったようです。

双黄連口服液の中身は金銀花、黄連、連翹と清熱解毒薬が中心の処方です。

コロナウイルスという同じジャンルで過去のSARSの時に予防や治療に用いられていた生薬が中心ですしそういう報道がされるのも納得ですね。

ただ、予防効果があるという明確な発表はされておりませんので何とも言えないですが。

何より中医学はオーダーメイド治療ですので、その方に合った漢方でなくてはならないので誰が飲んでも良いとは思えないです。

清熱の漢方薬は冷えている人には向かない物ですし。

悠伸堂で双黄連口服液を作れますか?

全ての生薬は日常的に取り扱っている生薬ですが、双黄連口服液は作っておりません。

しかし、ご相談は受付させていただきます。

体質等を考慮したご提案をさせていただきます。

SARSで注目を浴びた生薬

板藍根(ばんらんこん)です。

清熱解毒薬の分類になっており、高熱、発疹、咽頭痛を伴うような感染性熱性疾患、肺炎、耳下腺炎などに用いられる生薬で、古くからかぜの予防として用いられている。

SARSの時には中国で爆発的に売れたのもこの理由から。

新型コロナの増加とともに最近も悠伸堂に板藍茶をお買い求めに見える方が増えてまいりました。

板藍根が新型コロナに有効かは明確になっておりませんが、注目を集めております。

そして、のどに異変を感じた時はすぐに飲んでくださいね。

免疫力を高める漢方

免疫力を高めて、感染しないようにするのも大事な事!!

代表的な漢方薬を紹介します。

①衛益顆粒

衛益顆粒は玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という名の処方の漢方薬です。

屏風という字が入る漢方薬!屏風のように体に悪さをする外邪の侵入を食い止めるというのが処方名の由来です。

免疫力で大事になるのが衛気とよばれる気です。

衛益顆粒は黄耆、白朮、防風の3つの生薬でこの衛気(防御力)を補うことが出来る処方。

新型コロナの予防のみならず、春の花粉症対策まで今から抵抗力を高めておきたい方におススメです。

②補中丸(補中益気湯)

補中益気湯は体の真ん中の脾(胃腸)を補い、気の力を高めるという処方で胃王湯という別名もついている処方です。

食べたものは胃腸から吸収され、体の気や血となります。

脾が丈夫になることで体の原料調達が効率よく出来るようになります。

胃腸が弱い方で免疫力が気になる方におススメの漢方薬です。

ご相談希望の方は

漢方薬は一人ひとりお体の状態に使い分ける必要があるものです。

感染拡大に伴いご来店が難しい方はオンラインでの相談も積極的に取り入れてまいります。

新型コロナ対策における相談について

SARS治療に中医学がかなり有効だった!

僕はSARSのときは学生で当時の様子は知りませんが、中医学が活躍したというのは伺っております。

SARSのときに中医治療を施した病院で死亡者0、羅漢者の1/3にでた後遺症の糖尿病が0という結果があり、WHOでも中医治療に喚起されるという記事もありました。

それがきっかけで中国でも中医学の評価が上がる機会になったそうです。

何千年と続く生薬での治療でありますが、現代の新たな病気に対しても効果が出せるというのが、中医学のすばらしさだと痛感しますね。

今回も治療が中医学の力でより良い方向になる一助になればと思っております。

僕もいざという時に対応できるよう色々勉学に励みたいと思います。

参考資料:中国医学の現状と課題

参考資料:東洋学術出版 国家中医薬管理局が公布した中医学によるSARS治療方案の概要

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