イクゾー流 おおまかな五臓(肝・心)

こんにち!イクゾーです!
良くわからない自己紹介からですみません(笑)

大学を卒業後、勤めておりました誠心堂薬局でのことです。僕が入社して間もなく配属になっていた店舗は誠心堂では珍しく男だらけの店舗で、揃いも揃って愉快な方々がそろっておりました。みんな尊敬できる上司、中医師でした!ただ、毎日和気あいあいと他店舗からは男子校みたいな店舗と呼ばれるような感じ。

おふざけが多かった僕は上司に「おい、小僧なんでこんなことになった?」「小僧、電話するの忘れてるだろ?」と冗談交じりに毎日「小僧」と呼ばれながらご指摘を受けていました。悪いことをしちゃった時は、小僧と呼ばれていたんです。

頭ごなしに指摘するのではなく、笑いながら教えてくれる素敵な上司たちでした。ちなみに普段は上司も中医師の先生も僕の事は『イクちゃん』と呼んでくれていたんです。

入社1年目でミスの多い僕の呼ばれ方は、小僧:イクちゃん≒1:1

はい、イクぞうの出来上がり!!

今でも当時のメンバーとは関わりがあり仲良くさせていただいております。
ちなみに、今の呼ばれ方は『ぞう』or『ぞうさん』です(笑)

そんな僕も、今では本草閣で相談し、若手に対しての講義をし、中日文化センターで講座を担当するようになりました。できるだけ分かりやすくを心がけ、例え話を多用しております。

それを『イクゾー流』と言ってくれる後輩もできました。『イクゾー流 漢方理論』のカテゴリーではできるだけ、例え話を交えながら漢方の考え方を紹介していきます。

今回は悠伸堂のロゴ完成記念に、僕が大事にしている五臓について。ちなみにロゴはこれです!

この木のロゴには僕なりの意味を込めています。
木がきれいな花を咲かすのも、きれいな葉をつけるのも根っこがしっかりしているからです!
屋久島の縄文杉を守るために、今は近づけなくなっています。根っこを踏まれないようにして守る為に

悠伸堂のロゴの根は僕が体質で一番大事に考える、人間の根っこの部分である肝心脾肺腎の五臓をイメージしています。そして、悠伸堂のY・Sを柱に根も葉も花も充実できるようにしていきたいという思いを込めています。

そんな五臓について、イクゾー流の表現で簡単に紹介していきます!中医学での五臓は西洋医学の機能とは異なります。西洋医学とは別だと思っていただいて構いません。

①肝:バランス感覚と貯金

ひとつめの働きは今の言葉でいうと自律神経。体のバランスをとる働きです。このバランスをとる力が悪くなると、夜になっても寝付けない、生理前などに体調が悪化する、季節の変わり目に体調を崩す、食欲に波が出てしまう、環境の変化に弱い、気分にむらが出るなどの症状が出ます。これは、肝のバランス感覚が鈍った症状です。バランス感覚が鈍ると、変化に対応がうまくいかなくて不調が出るのです。
もう一つが、貯金ですね。肝は血を貯めるところでもあります。中医学で血を一言でいえば、体の栄養分です。血が少なくなると、目が疲れる、ドライアイ、筋肉の引きつり、爪の変形、髪の毛の艶がなくなるなどの症状が出ます。これらは、体の貯金不足で体が予算を割いてくれない症状です。ちなみに貯金が少なくなると、ちょっとした出費で家計が苦しくなるのと同様にバランス感覚も低下します。

②心:こころとポンプ

心は英語ではHeart。熱いハート、ハートフルなどなど色々な表現がされますね。中医学でも心はこころの状態に大事です。こころの状態が悪いと不安を感じやすい、寝れない、よく夢を見るなどリラックスができないような症状が出てまいります。
そして、西洋医学でもおなじみの心臓としてのポンプの働き、中医学でもそれは近しいです。『心は血脈を主る』といわれ、血の循環のポンプとしての働きがあります。このポンプ機能に異常が出ると、動悸がする、不整脈がでる、血圧が高くなる、冷えなどの症状へつながります。
また、心臓一突きで命が失われてしまいます。中医学でも生命維持においてとっても大事です。心の影武者に「心包」があるのも中医学の面白いところです。

眠くなってしまい、更に睡眠のゴールデンタイムを逃しつつあるので今日はここまで!

『脾』『肺』『腎』についても近々書かせていただきます。

イクゾー流をよろしくです!

愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)