周期が短い方の漢方薬の考え方

経早とは

生理周期が短いというのは特に25日未満です。西洋医学では頻発月経と呼び、中医学では経行先期や経早と呼びます。周期が短くなるパターンとしては低温期が短くなるパターンの他、高温期が短くなるパターンもあります。画像のように両方短くなる方もみえます。低温期で育った卵胞が排卵後に黄体に変わります。卵胞も黄体ももともとは同じで、卵胞が充実しなければ高温期も短くなります。不妊症でお悩みで生理周期が短い方は多いです。

排卵まで短い卵胞期短縮症では卵の発育期間が不十分でしっかりした卵が出来ていない可能性が高くなります。卵の質は受精、分割、着床、成長のどの過程においても必要です。未熟な卵が排卵しているってことになると妊娠しにくいですね。

高温期が短い黄体機能不全では高温期を維持できず、月経周期が早くなってしまいます。黄体ホルモンの働きで体温が上がり高温期となるのですが、黄体ホルモンの働きは他にも内膜をフカフカにする、妊娠維持しやすくするといったこともあります。高温期が短く、黄体ホルモンの力が未熟だと着床しにくく、着床しても維持しにくい状態と言えます。

漢方薬の考え方

熱を持つタイプが多いです。体に熱を持つと出血傾向が出ます。

①血熱タイプ

血液の中に熱邪が入り込んでいるタイプです。月経量が多い、経血の色が暗い、塊が混じる、経血が粘稠で異臭がある、口が乾く、焦燥感、便秘、皮膚疾患、などを伴うことが多い。辛い物を好んで食べる方に多い。血中の熱をとるようにします。
生薬:牡丹皮、生地黄、黄連、黄芩などを用いる

②陰虚タイプ

陰というのは潤す栄養分だと思ってください。潤す栄養分が不足して卵か育ちにくく、相対的に陽気が強くなり熱を持つタイプです。簡単に言うと冷却水不足タイプですね。潤いを増やすようにします。経血量が少ない、手足が火照る、のぼせ、寝汗などの症状を伴う方が多い。
生薬:女貞子、地黄、黄精、亀板などを用いる。

③肝鬱気滞タイプ

肝鬱気滞というのは自律神経のバランスが乱れているタイプ。漢方の大事な考え方の1つが、流れないと熱化する。気が巡らず熱化してしまっているため周期が短くなります。ホルモンバランスも乱れやすいタイプです。基礎体温がガタガタする、経血量が不安定、生理前の不調、イライラしやすい、落ち込み、口が苦いなどを伴う事が多い。肝気の巡りを良くするようにします。
生薬:柴胡、香附子、山梔子など

④瘀血タイプ

血流が悪く、滞り熱化するタイプ。生理痛がひどい、親指の爪より大きい塊がでる、肩こりがあるなどを伴う事が多い。血流を良くする生薬を用います。
生薬:牡丹皮、丹参、桃仁、赤芍など

⑤脾虚タイプ

脾は五臓のうちの1つで、簡単に言うと胃腸機能。その脾の力が弱くなったタイプ。脾の大事な働きの1つに統血作用という働きがあります。統血作用は血液を血管内にとどめる働きです。脾気が弱くなると経血を留めておくことが出来ず月経が早くなってしまうことにつながります。経血が淡い、疲れやすい、食欲不振、軟便などのを伴う事が多い。脾気を補うようにします。
生薬:人参、黄耆、党参、白朮など

⑥腎虚タイプ

腎も五臓のうちの1つで生殖と発育に密接にかかわり、子宝のためには必要不可欠な臓です。そして、腎は封臓作用という働きがあり、力や気血をためる働きがあります。この働きが弱くなると、血をため込むことが出来ず生理が早く来てしまう。経血量が少ない、足腰がだるい、むくみやすいなどを伴う事が多い。腎を補う漢方を用いる
生薬:地黄、鹿角膠、亀板膠、菟絲子など

適切な漢方薬によってお体が変わってくるとちゃんと生理周期も整ってきて、ご妊娠につながりますよ。

是非漢方の専門家にご相談してみてください。

愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)

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