めまい(メニエール病)の症例

メニエール病のについて

メニエール病は厚生労働省でも指定されている難病です。
男性より女性にやや多く、年齢は30代後半から40代前半にかけてかかりやすい。
有病率は10万人あたり15-18人とあまり多くはないです。
症状は激しい回転性のめまい、吐き気、耳鳴り、難聴があります。

メニエール病の症例報告

患者 40代の女性 初相談:7/19
数日前にメニエールを再発し、耳の閉塞感がひどく、高音の耳鳴り、頭を動かすとめまいがひどく動けない。
めまいの時、不安と不自由で恐怖を感じる。
特に閉塞感が強く、耳・脳みそや脳の血管がパンパンにむくんでいるような感じがする。

恐怖心を感じるような状態、何とか治してあげたいと思いつつも脳梗塞やクモ膜下出血なんかの可能性があるため病院の受診を勧めました。病院にかかって検査もしておられ、過去に漢方でよくなった経験もあるとのことでしたので話をお伺いし漢方薬をお渡しすることとなりました。

発症前に持病のことや人間関係でストレスがかなりあったようです。睡眠不足もあったようです。

漢方薬ではメニエールだからと言って薬があるわけではないです。自覚症状や症状が出るまでの背景、もともとの体質を考慮しなくてはなりません。
中医学において、めまいは内風、外風、痰飲、虚が原因になることが多いです。
外風というのは、体の外から風邪と呼ばれる風の邪気に体が影響されることです。カゼの後なんかになることが多い。
内風というのは、体の内側から風邪が生まれてしまうこと。自律神経のバランスが乱れたり、血の不足が原因になることが多い。
痰飲というのは、不要な水が溜まってしまった状態。閉塞感や雨天で悪化する傾向がある。
虚というのは、体に必要なものが足りず、正常に機能しないような状態。めまいとしては立ち眩み程度の軽度が一般的。

私が診させていただいた患者様は、ストレスがあったこと、閉塞感や圧迫感が強くむくんでいる感じがあることや様々な要因を考慮して、内風と痰飲に合わせて1週間分の漢方薬をお渡しさせていただきました。

当初は動けずご来店もなかなか厳しい状況でしたが、数日後には閉塞感が大分とれて来たようです。ベッドで動けなかった状況でしたが、仕事にも復帰できたそうです。

ただ、仕事中に頭を下げた時にめまいが出てしまったようですが、現在はほぼ復活!

本日「先生のおかげで救われました」と言っていただきました!その一言が聞きたくてやっている漢方相談。

相談冥利に尽きる!

ご体調でお悩みの方を少しでも楽にできるよう、日々努めてまいります。

愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)