AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは
悠伸堂では中医学的にお体の状態を考えているのですが、病院での検査結果なども参考にさせていただいておりますし、病院ではなかなか聞きにくい数字や検査の意図なども私で出来る限りさせていただくようにしています。
その中でも今回はAMHについて書いていきます。
不妊治療の現場ではAMHというホルモンの数字を検査します。
そしてAMHが低いと卵巣年齢が低いと評価されることがほとんどです。
高ければ良いってわけではないですけどね。高すぎはPCOS(多嚢胞性卵胞症候群)などで出ます。
そもそもAMHとは何なのかということからお話ししていきます。
AMH:抗ミュラー管ホルモン、アンチミュラリアンホルモン
卵の成長の過程の図を添付いたします。
(引用:病気が見えるVol.9 婦人科・乳腺外科)
AMHは生理的な働きは明確になっていませんが、原子卵胞から卵が育ちだした卵胞から出るホルモンです。
簡単にいうと育とうとしている卵がどれくらいの数あるかの指標になる数字です。
もっと簡単にいうと卵の在庫の指標です!
年齢ごとに指標の数値があります。
卵の数の指標であり、卵巣年齢の数字とはいいがたいものです。
女性の卵は生まれた時に数が決まっていて、新たに作り出すことはできません。毎日作られる精子と違い、卵は育てることしかできない。
その為、卵の数の指標であるAMHは重要な数値となりますし、西洋医学の治療法も変わってきます。
ただAMH=妊娠率ではありません。
そして卵の数の指標のため上がることはあまりありません。
もともと誤差の多い数字ですが、卵を増やすことはなかなかできませんので。
AMHより大事なもの
妊娠に大事なのは質の良い卵1個だと悠伸堂では考えています。数より質です!
卵巣機能の数字としてD3(生理3日目)前後のFSHもあります。
悠伸堂ではFSHを大事に考えています。
基準値:4.0-10(mIU/mL)
この時なにが卵巣で起こっているかというと主席卵胞を決めようとしているところです。
主席卵胞は自然周期では育てることになる1つの卵胞です。
どのようにして決めるか。最も過酷な条件でも育つ卵胞を主席卵胞にします。
卵を育てるホルモンがFSH(卵胞刺激ホルモン)です。
このFSHが低くても育とうとする強い卵胞探しをしてます。
FSHは卵巣刺激による卵巣の疲弊などで前後してしまう数字であるのですが、FSHが高かった方が下がるのは卵巣の反応性があがり卵巣の予備能力が上がったとみていいと思ってます。
漢方薬を飲んでFSHが下がる方や胚盤胞まで到達する受精卵の割合が多くなる方、受精卵のグレードが良くなる方は多々おります。
AMH≠妊娠率ではなく、AMH≒卵の数です。卵の質を上げ妊娠率を上げるのに漢方は有効ですし、AMHが低いからと諦めないでくださいね。
これまで、AMH0と言われていた方の妊娠もちゃんとありますので!
悠伸堂ではご妊娠に至れる強く質の良い卵を育てれるようにサポートします!
愛知県岡崎市の漢方薬局 悠伸堂(ゆうしんどう)